阿南市議会 > 2015-02-27 >
03月06日-01号

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  1. 阿南市議会 2015-02-27
    03月06日-01号


    取得元: 阿南市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-15
    平成27年 3月定例会 ┌───────────────────────────────────┐ │            平 成 27 年               │ │        阿南市議会3月定例会会議録(第1号)         │ └───────────────────────────────────┘◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 阿南市告示第11号  平成27年阿南市議会3月定例会を次のとおり招集する。   平成27年2月27日                         阿南市長 岩 浅 嘉 仁 1 招集の日  平成27年3月6日 1 招集の場所 阿南市議場◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇      平成27年3月6日(金曜日)午前10時    開会◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇議事日程(第1号)第1 会議録署名議員の指名第2 会期の決定第3  第1号議案 定年前に退職する意思を有する職員の募集及び認定に関する条例の制定について 第2号議案 阿南市立幼稚園条例の制定について 第3号議案 介護保険法に基づき地域包括支援センターの設置者が遵守すべき基準に関する条例の制定について 第4号議案 阿南市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に係る基準等に関する条例の制定について 第5号議案 南部健康運動公園内の県有及び市有公園施設等に関する条例の制定について 第6号議案 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理について 第7号議案 阿南市行政手続条例の一部改正について 第8号議案 阿南市職員の給与に関する条例の一部改正について 第9号議案 阿南市手数料条例の一部改正について 第10号議案 阿南市介護保険条例の一部改正について 第11号議案 平成26年度阿南市一般会計補正予算(第7号)について 第12号議案 平成26年度阿南市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)について 第13号議案 平成26年度阿南市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)について 第14号議案 平成26年度阿南市春日野地域下水道事業特別会計補正予算(第1号)について 第15号議案 平成27年度阿南市一般会計予算について 第16号議案 平成27年度阿南市国民健康保険事業特別会計予算について 第17号議案 平成27年度阿南市加茂谷診療所事業特別会計予算について 第18号議案 平成27年度阿南市伊島診療所事業特別会計予算について 第19号議案 平成27年度阿南市加茂谷財産区運営事業特別会計予算について 第20号議案 平成27年度阿南市伊島財産区運営事業特別会計予算について 第21号議案 平成27年度阿南市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について 第22号議案 平成27年度阿南市公共下水道事業特別会計予算について 第23号議案 平成27年度阿南市介護保険事業特別会計予算について 第24号議案 平成27年度阿南市伊島地区生活排水処理事業特別会計予算について 第25号議案 平成27年度阿南市学校給食事業特別会計予算について 第26号議案 平成27年度阿南市奨学資金貸付事業特別会計予算について 第27号議案 平成27年度阿南市春日野地域下水道事業特別会計予算について 第28号議案 平成27年度阿南市羽ノ浦農業集落排水事業特別会計予算について 第29号議案 平成27年度阿南市豊香野地区生活排水処理事業特別会計予算について 第30号議案 平成27年度阿南市後期高齢者医療特別会計予算について 第31号議案 平成27年度阿南市水道事業会計予算について 第32号議案 指定管理者の指定について  ………………………………………… 報告第1号 損害賠償の額の決定及び和解に係る専決処分の報告について 報告第2号 損害賠償の額の決定及び和解に係る専決処分の報告について 報告第3号 阿南市土地開発公社の経営状況の報告について   ───────────── 本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 会期の決定日程第3 第1号議案から第32号議案     報告第1号から報告第3号   +++++++++++++出席議員(25名)  1番  喜  多  啓  吉 議員  2番  福  島  民  雄 議員  3番  岩  原  計  憲 議員  4番  仁  木  啓  人 議員  6番  湯  浅  隆  浩 議員  7番  飯  田  忠  志 議員  8番  井  坂  重  廣 議員  9番  住  友  進  一 議員 11番  橋  本  幸  子 議員 12番  星  加  美  保 議員 13番  藤  本     圭 議員 14番  平  山  正  光 議員 15番  住  友  利  広 議員 16番  林     孝  一 議員 17番  佐 々 木  志 滿 子 議員 18番  奥  田     勇 議員 19番  鶴  羽  良  輔 議員 21番  久  米  良  久 議員 22番  小  野     毅 議員 23番  日  下  公  明 議員 24番  横  田  守  弘 議員 25番  野  村     栄 議員 26番  荒  谷  み ど り 議員 27番  小  島  正  行 議員 28番  山  下  久  義 議員   +++++++++++++欠席議員(1名) 10番  仁  木  睦  晴 議員   ─────────────説明のため出席した者の職氏名 市長       岩 浅 嘉 仁 副市長      亀 尾 貞 男 教育委員長    玉 岡 洋 子 教育長      新 居 正 秀 政策監      惠 来 和 男 政策監      西 田   修 代表監査委員   岩 淺 英二郎 企画部長     玉 田 秀 明 総務部長     篠 原 明 広 防災部長     石 居   玄 市民部長     陶 久 敏 郎 環境管理部長   三木野 文 秋 保健福祉部長   福 谷 美樹夫 産業部長     高 島 武 己 建設部長     吉 原 敏 男 特定事業部長   小 林 洋 一 理事       吉 田   裕 会計管理者    美 馬 隆 司 水道部長     秋 本 卓 巳 教育次長     西 村 信 昭 消防長      森 本 耕 造 特定事業部理事  石 原 弘 之 教育委員会理事  吉 田 勝 義 秘書広報課長   鈴 江 省 吾 財政課長     杣 友 秀二三   ─────────────議会事務局出席職員氏名 事務局長     茂 村 福 和 議事課長     岩 佐 真由美 議事課長補佐   倉 野 克 省 議事課主査    田 上 浩 通 議事課係長    谷 崎 裕 理  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(横田守弘議員) おはようございます。 本日は多数の御出席を賜りまして開会の運びとなりましたことに対しまして厚くお礼を申し上げます。 まず、本日の議事日程から御報告申し上げます。 日程第1 会議録署名議員の指名。日程第2 会期の決定。日程第3 第1号議案から第32号議案の計32件と報告3件に対する提案理由の説明。 以上であります。 なお、本日の会議に欠席の通知のありましたのは、10番 仁木睦晴議員。 本日の会議に遅刻の通知のありましたのは、2番 福島議員。 以上であります。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(横田守弘議員) ただいまから平成27年阿南市議会3月定例会を開会いたします。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(横田守弘議員) これより本日の会議を開きます。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(横田守弘議員) 日程に入ります前に申し上げます。 議員皆様方御承知のように、故保岡正広議員は、去る1月1日、64歳の生涯を閉じられました。保岡議員は、昭和60年11月に初当選をされ、阿南市議会議員として29年の長きにわたり阿南市発展のために御尽力されてまいりました。 また、3月1日に故丸山 太議員が51歳の生涯を閉じられました。突然の訃報に驚きを禁じ得ません。丸山議員は、平成25年11月に初当選され、市議会議員としてこれからの活躍が期待されていただけに残念でなりません。 私たちは、お二人の御遺志を受け継ぎ、阿南市発展のためその職務に邁進してまいりたいと思います。ここに謹んでお二人の遺徳をしのび御冥福をお祈りして、黙祷をささげたいと存じます。 皆さん、御起立をお願いいたします。 黙祷。   〔黙  祷〕 ○議長(横田守弘議員) お直りください。 御着席ください。ありがとうございました。 お諮りいたします。 故保岡正広議員に対する追悼演説をいたしたい旨の申し出があります。これを許可することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横田守弘議員) 御異議なしと認めます。 よって、発言を許可いたします。 25番 野村議員。   〔野村議員登壇〕 ◆25番(野村栄議員) おはようございます。 ただいま同僚議員各位の温かい御配慮をいただきますとともに、議長のお許しをいただきましたので、故保岡正広議員の逝去を悼み、阿南市議会を代表いたしまして謹んで追悼の意を表したいと思います。 故保岡議員は、昨年の9月定例会では元気なお姿で登壇され、持ち前のユーモアと鋭い弁舌で一般質問をされておられました。しかし体調が急変し、11月に徳島赤十字病院に再入院され、家族の手厚い看護、医師の懸命な治療もむなしく、去る1月1日に64歳の生涯を閉じられましたことは痛恨の念にたえません。本日、ここに平成27年3月定例会開会に当たり、今1人20番議席にありし日の容姿とお声に接することができず、議員一同惜別の情を禁じ得ないところでございます。 保岡議員は、明敏闊達にして責任感が強く、かつ卓越した識見にて多くの人望を集められ、衆望を担って、昭和60年11月の阿南市議会議員選挙において見事初当選を果たされました。以来8期の長きにわたり、市勢発展のためその情熱をささげてこられたのであります。この間、産業経済副委員長、文教厚生副委員長、総務副委員長、建設副委員長、同和対策特別委員長、工業開発特別副委員長、石炭火電建設特別副委員長、地震・津波対策特別副委員長の要職を歴任されました。定例会にあっては、特に国民健康保険関係に視点を置いた質問をされ、熱心に議論を交わされていたことが思い浮かばれます。常にあなたが信条とする住民の福祉増進には献身的な努力を傾注されてまいられました。ここに、あなたの生涯64年における幾多の功績は必ずや後世にその名をとどめ置かれるものと信じてやまないものであります。 私も、保岡議員とともに阿南市の発展のために微力を尽くし、議員として使命を全ういたしたく思っておりましたが、その期待もかなわず、改めて保岡議員の逝去を心から悼むものであります。しかしながら、本市の現状を考えますとき、保岡議員を失った悲しみに耐えて、私たちは保岡議員の信条を胸に深く刻み、遺志を継ぎ、阿南市の発展と活力ある地域づくりに精進いたすことを私ども議員一同決意を新たにお誓い申し上げる次第でございます。 終わりに、ここに保岡議員のありし日の面影をしのび、生前の御功績をたたえ、ひたすら御冥福をお祈りし、御遺族並びに阿南市の前途に限りなき御加護を賜りますよう心からお願いいたしまして、追悼の言葉といたします。 ○議長(横田守弘議員) お諮りいたします。 故丸山 太議員に対する追悼演説をいたしたい旨の申し出があります。これを許可することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横田守弘議員) 御異議なしと認めます。 よって、発言を許可いたします。 4番 仁木啓人議員。   〔仁木議員登壇〕 ◆4番(仁木啓人議員) おはようございます。 ただいま議員各位の温かい御配慮をいただきますとともに、議長のお許しをいただきましたので、故丸山 太議員の御逝去を悼み、阿南市議会を代表いたしまして謹んで追悼の言葉を述べさせていただきます。 故丸山議員は、みずからのスタイルを何事にも動じず、揺るがず、崩さない方であったことは、この議場へ御参集の議員各位はもちろんのこと、市長以下理事者各位におかれましても御承知のとおりでありましょう。 1年半前の阿南市議会議員一般選挙を戦い抜き、私ども新人議員6名とともにこの市議会での議席を有したわけであります。当選後の精密検査により病が発覚したこと、初議会、臨時会の開会の際欠席をされていたこと、今思えば、あのときから病魔と闘っていたなどと考えれば、さぞ苦しく、悲しく、悔しかったことだとお察しいたします。議員として初めての議会、初登庁は雨が降ろうがやりが降ろうが何があっても出席したいものであります。当時、丸山議員をお支えになられた御家族、御遺族のことも思えば胸が痛んでなりません。その後、周囲には病のことは漏らさず、弱音を吐かず、議員活動と闘病生活に専念されていましたが、先月入院され、容体が急変し、去る3月1日午後9時43分、51歳の生涯を閉じられました。 人は人生において後悔をしないと誰もがそう思い、その道を歩もうとすると思います。丸山議員の1年半の議員としての生きざまは、まさにその言葉のとおり丸山スタイルそのものでありました。イデオロギーにはとらわれず他者を説得し、みずからの思いを貫き、その思いを形にするためにさまざまな手法を駆使する姿、常に市民現場目線で作業着姿で登庁し、役所内で駆け回る姿、あなただけには腹の底まで打ち明けることができ、語り合えた時間を過ごさせていただきました。昨年においては、新人議員1年目にして総務副委員長に就任され、すぐれた手腕を発揮していただきました。 8月豪雨災害でも被災者の立場に立ち、体調がすぐれないにもかかわらず復旧活動に専念され、その後、本市と隣町の復旧作業の違いを検証するために那賀町へと御一緒させていただいたことがきのうのことのように思います。また、9月議会では、丸山議員の政治課題一丁目一番地であります拉致問題について、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない失踪者883人の調査を求める意見書を議員提案され、持ち前の論説と他会派との調整で全会一致で政府への提出をなし遂げられました。その日の散会後、廊下での言葉は忘れることができません。言わせていただきます。「仁木君、陳情処理だけの議員にはなりたくないよな。世の中の仕組みや考え方を少しずつ変えていくのも議員の仕事よな。」この言葉は、私は生涯大切に大切にしたいと思います。 あなたとの思い出の日々、あなたとの議場内外での日々、会派を超えて夜中まで一緒に質問をつくった日々、この場所から見える4番、5番議席で語り合った日々は言葉にあらわし切れない日々でありました。この過ぎ去った日々をこれから先私は政治選択の節々で思い出し、生涯の同期議員としてあなたの生きざまに判断を仰ぐことでしょう。 丸山議員、そろそろ私の発言時間も終わりに近づいてきました。阿南市政の49年間の歴史を見守ってきたこの本会議場も最後のブザーが鳴るのを待つばかりです。あなたとこの議場で出会い、この議場であなたの追悼の言葉を述べるとは、ただただ悔やむばかりでありますが、時は待たず、前へ進むしかありません。私たち議員一同は、丸山議員の信条を深く胸に刻み、遺志を呈して、阿南市の発展と国家国民の繁栄と幸福に精進する次第であります。 終わりに、ここに丸山 太阿南市議会議員のありし日の面影をしのび、生前の御功績をたたえ、心から御冥福をお祈りいたしますとともに、丸山議員を愛してやまず、支えてくださった多くの皆様に心から感謝申し上げ、追悼の言葉とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(横田守弘議員) この際、諸般の報告をいたします。 まず、議長会関係の報告書をお手元に配付いたしておりますので、御了承をお願いいたします。 次に、去る1月20日、井坂議員から議会運営委員辞任願が提出され、議長においてこれを許可いたしましたので、御報告いたしておきます。 また、常任委員会及び特別委員会に欠員が生じましたので、新しい委員会組織一覧表を配付しております。 また、お手元に御配付のとおり、市長から第1号議案から第32号議案の計32件と地方自治法の規定による報告3件が提出されておりますので、御了承をお願いいたします。 また、監査委員からは、平成26年12月から平成27年2月に実施いたしました例月出納検査の結果の写しを御配付いたしておりますので、御了承をお願いいたします。 以上で諸般の報告を終わります。 これより本日の日程に入ります。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(横田守弘議員) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、8番 井坂議員、13番 藤本議員を指名いたします。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(横田守弘議員) 日程第2 会期の決定を議題といたします。 本件につきましては、去る2月27日に議会運営委員会を開催し、協議されておりますので、その結果について委員長の報告を求めます。 山下議会運営委員長。   〔山下議員登壇〕 ◆議会運営委員長山下久義議員) おはようございます。 まず、議会運営委員会の報告の前に、先ほど追悼演説をされました野村議員、それから仁木啓人議員。まさに保岡正広議員、そして丸山 太議員のことを思い浮かべながら、追悼演説を聞かせていただきました。 そしてまた、このお二人の議席に真っ白な菊の花が供えられております。これを見ながら、まさに人の世の無常と、それから人の命のはかなさを感じずにはいられません。 お二人のいない議会運営委員会の報告は大変寂しい思いがいたします。そして御両家の御遺族の皆さん方に心からお悔やみと、保岡正広議員、丸山 太議員の御冥福を心からお祈り申し上げながら、議会運営委員長報告をさせていただきます。 それでは、議長の指名をいただきましたので、議会運営委員会の結果につきまして御報告申し上げます。 本委員会は、去る2月27日に会議を開き、今期定例会の会期について協議をいたしました。 その結果については、さきに御通知いたしましたとおりでございまして、本日から3月26日までの21日間の会期を予定いたしております。 以上、よろしく御審議賜りますようお願い申し上げまして、議会運営委員長の報告といたします。 ○議長(横田守弘議員) お諮りいたします。 ただいま山下委員長から御報告がありましたとおり、今期定例会は本日から26日までの21日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横田守弘議員) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決しました。  ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(横田守弘議員) 日程第3 第1号議案から第32号議案の計32件と報告3件を一括して議題といたします。 提案理由の説明を求めます。 岩浅市長。   〔岩浅市長登壇〕 ◎市長(岩浅嘉仁) おはようございます。 本日、平成27年3月定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、御多忙の中にもかかわりませず御参会いただき、まことにありがとうございます。 平素は市政各般にわたり御指導、御支援を賜っておりますことに対しまして心から厚くお礼を申し上げる次第でございます。 所信を述べさせていただく前に、去る1月1日、64歳で御逝去されました保岡正広議員、そして3月1日に51歳で急逝されました丸山 太議員に衷心より哀悼の意を表します。 保岡議員は、調査なくして質問なしを信条とする討論の政治家でございました。そして、議員が登壇し、論理的かつ深く鋭い質問が始まると、誰もが固唾をのむほどの緊張感に包まれたものであります。昨年の9月議会には元気なお姿で復帰され、一般質問でみずからの闘病生活を振り返りながら、保岡議員の代名詞でもあった自作のパネルを使って、医療や福祉の重要性を切々と訴えられましたお姿が忘れられません。 丸山議員におかれましては、一昨年11月に初当選以来、若さと持ち前のバイタリティーで議会に新風を吹き込み、地域のため、市民のため、精力的に御活躍をされておりましたのに、突然の訃報に言葉を失いました。 保岡議員、丸山議員のお二人には、阿南市のさらなる発展のためにまだまだお力添えをいただけるものと信じておりましただけに、まことに残念であり、痛惜の念にたえません。ここに御本人の御無念をお察し申し上げ、心から御冥福をお祈り申し上げる次第でございます。 さて、市議会議員の皆様を初め、多くの関係各位の御理解と御協力のおかげをもちまして、待望の新庁舎高層部が完成し、2月23日に業務開始式をとり行いました。最上階の窓辺に立てば、山々から町、そして海へと緩やかに流れる桑野川が眼下に映り、その先には市民の皆様方が息づく町並みが広がります。このすばらしい景観に感嘆すると同時に、いかにして地震、津波、台風などの災害からまちを守っていくのか、医療や福祉など市民の暮らしをどう支えていくのか、働く場所の確保は、等々さまざまな思いをめぐらせ、責任の重さを痛感しております。 そして、49年間私たちの阿南市を見守ってきた本庁舎が、今定例会を最後にその役目を終えます。今、静かにたたずむこの庁舎を見ると、幾多の試練を乗り越えて築き上げてこられた本市の歴史と先人の御労苦がしのばれ、深い感謝の念が湧き上がってまいります。新庁舎に移りましてもその思いを肝に銘じ、常に創意工夫を凝らし、本市の新しい歴史を切り開いていかなければならないと、私、そして職員一同決意を新たにしておりますので、なお一層の御支援をよろしくお願い申し上げます。 続きまして、平成27年度を迎えるに当たり、市政の推進に向けた基本的な考え方を申し述べ、議員各位並びに市民の皆様方の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 初めに、平成26年度の一般会計の執行状況につきましては、当面する課題であります南海トラフ巨大地震に備えた教育施設の改築などの防災・減災対策や、少子化、高齢化社会への対応、農林漁業、商工業等の振興、さらには生活関連道路、住宅、公共下水道等社会基盤整備など、特に生活環境に係るものを優先し、安全で安心なまちづくりのための諸施策の執行及び台風12号、11号による市内各地の被害の復旧にも対応してまいりました。 平成25年度決算額と比較いたしますと、歳入におきましては、アベノミクスによる緩やかな景気の回復や円安効果により、法人市民税は3割程度の増収を見込んでおります。歳出におきましても、各種事業経費のうち、災害復旧事業費、維持補修費、扶助費等は増額になると見込んでおります。 なお、国の補正予算である地方創生に係る経費、庁舎建設事業屋内多目的施設整備事業道路橋梁整備事業災害復旧事業等の各事業におきまして、国の補正予算や工事関係業務並びに国、県等の関係機関との調整などから、23億218万4,000円の事業費について繰り越しせざるを得ない状態になっております。 収支の見通しにつきましては、これら繰り越しに伴う留保財源や住宅新築資金等貸付事業の繰上充用が必要でありますが、市税等の歳入確保を図ることにより、普通会計におきましては収支の均衡は保持できるものと予測いたしております。 次に、国の平成27年度地方財政計画によりますと、今後の地方財政につきましては、地方税収入は増収となりますが、地方交付税の減少を最小限にとどめ、また、地方創生のための財源を上乗せし、歳出においても、地方の喫緊の課題であるまち・ひと・しごと創生事業及び公共施設の老朽化対策のための経費に係る歳出について重点的に配慮した対策が講じられているようでございます。 こうしたことを踏まえ、平成27年度の当初予算につきましては、今後の社会経済情勢の変化を的確に見据え、施策の優先順位の厳しい選択と予算配分の重点化、効率化を基本に、対前年度比5.7%減の予算編成といたしたところであります。 市民一人一人が生き生きと輝き、幸せを実感できるまち阿南市を市民の皆様とともに築いていくことを念頭に、生活環境に係るものを優先し、防災・減災対策、防犯体制の整備、少子化対策・子育て支援の充実、安全・安心で良好な教育環境の整備、福祉・保健医療施策の充実、生活関連・生産基盤の整備促進など8項目の重点施策を取り上げ、これまでの継続事業に重点配分するとともに、市民生活に密着した新たな事業にも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 今後の財政運営につきましては、合併10周年を迎え、地方分権時代にふさわしい自立した持続可能な行政運営を行うため、自主財源の確保と限られた財源の重点的かつ効果的な配分、効率的な事務処理や事業の執行により、財政の健全性を堅持し、施策の実現に邁進してまいる所存でございます。 続きまして、平成27年度に計画しております新規事業等について御説明申し上げます。 最初に、地方創生に係る取り組みについてであります。 昨年12月27日に、国のまち・ひと・しごと創生長期ビジョン及び総合戦略が閣議決定され、その全体像が示されたことから、去る2月10日に阿南市まち・ひと・しごと創生総合戦略本部を立ち上げ、本市の総合戦略策定に向けての作業を進めているところでございます。 また、国においては、総合戦略とともに地方への好循環拡大に向けた緊急経済対策が閣議決定され、今国会での審議を経て、本年度補正予算に地域住民生活等緊急支援のための交付金が創設されたところでもあります。本交付金には、消費喚起・生活支援型事業と地方創生先行型事業の2つの事業があり、本市におきましては消費喚起・生活支援型事業では、徳島県及び県内市町村が共同実施するプレミアムつき商品券と、本市独自のプレミアム付きあななん商品券の発行を予定しております。この2つの商品券が、本市経済の大きな刺激策となるよう、期間設定や販売方法など関係者の御協力をいただきながら、工夫を講じ実施してまいりたいと考えております。 また、地方創生先行型事業では、本市が平成27年度に策定いたします総合戦略の一部先行事業として、総合戦略策定業務、県南地域づくりキャンパス事業、四国の右下、若者創生事業、UIJターン促進事業、農産物スーパー産地化推進事業、阿南地域糖尿病センター設置事業の6事業を予定しております。 例を申し上げますと、UIJターン促進事業は、Uターン等希望者の就業支援による移住促進と、Uターン等人材の活用による市内企業等の振興を図ります。具体的には、阿南市東京事務所にUターン等希望者の窓口となる人材バンクを、ふるさと振興課には全国に門戸を開いた人材バンクを設置いたします。そして、昨日締結いたしました徳島労働局との雇用対策協定に基づき、ハローワーク阿南に設置されるUIJターン専用窓口に本市の人材バンク情報を定期的に送達いたします。 一方で、商工会議所の御協力を得ながら、Uターン等の人材を活用したい市内企業等を募集して、ハローワーク阿南に登録をお願いし、雇用のマッチングを目指すことになりますが、本事業の実効性を高めるため、新たに補助金制度を創設いたします。この制度は、市内企業等がUターン等の市外在住者を新たに雇用し、かつその者が阿南市に転入した場合、50万円を限度として1年間に要した雇用賃金の20%相当額を補助しようとするものでございます。 このような奨励策や窓口設置に加え、東京及び関西・阿南ふるさと会の会員及び企業の皆様との情報交換をさらに密にして、本市への移住を促進してまいりたいと考えております。 また、農産物スーパー産地化事業では、第1ステージとして米と露地野菜のスーパー産地化に取り組みます。米のスーパー産地化では、米の規格、品質向上を促し、ワンランク上の売れる米づくりとして、早期米コシヒカリのブランド化を目指します。その概要は、現在、徳島県下の出荷規格では1.8ミリメートルで統一されている選別機の網目を、阿波美人は1.85ミリメートル以上、プレミアム阿波美人は1.9ミリメートル以上とするほか、食味計の適用、化学肥料や化学合成農薬の低減など、環境保全型農業によりワンランク上の米づくりに取り組むものでございます。さらに、品質の高付加価値化に加え、販売面での営業力、ブランド力の強化も促進してまいりたいと考えております。 また、露地野菜のスーパー産地化では、生産コストを低減させて農産物のブランド化を推進するため、本市の産地戦略助成、生産振興品目に位置づけられた作物、ブロッコリー、オクラ、菜の花、キャベツの種苗購入に対する助成を行うとともに、市場における消費者ニーズの調査把握にも努めてまいります。 このように地方創生については一部先行いたしますが、来年度中に総合戦略を策定した上で、平成28年度から本格的に実施する予定であり、具体的な戦略メニューについては本年秋ごろまでに原案をまとめ上げたいと考えております。 本市は、市制施行以来、豊かな自然と調和した産業都市として発展してまいりました。今後、本市の人口ビジョン及び総合戦略策定に当たり、引き続き産業振興を核としながら、環境との調和を図り、持続可能な発展を進めることを念頭に、市政のあらゆる分野からの戦略メニュー案を結集し、その中でより実効性のあるものや、課題解決のために分野を横断するパッケージ事業など、本市独自の戦略を意欲的に練り上げてまいりたいと存じます。 私は、これまで一貫して市民の皆様に、住みたい、住みやすい、住んでよかったと思っていただける市政の実現に取り組んでまいりました。我が国の人口減少が叫ばれる中、自治体消滅への懸念や国力の低下など、将来に対する不安要素が伝えられていますが、本市にあっては、今般の地方創生の取り組みを機に、市民お一人お一人とまちの創生への挑戦を通して得られる達成感や幸福感など新たな価値を共有し、20年後、30年後の阿南市においても、住みたい、住みやすい、住んでよかったと思っていただける市政の実現に向け、なお一層の取り組み強化を図ってまいる所存であります。 次に、平成27年度は、本市行政の各分野で、これからの5年間、3年間の指針となる基本計画が策定されることになり、国勢調査や合併10周年と相まって大きな節目となる年でもあります。 まず、阿南市総合計画後期基本計画の策定についてでありますが、平成23年度から10年間のまちづくりの指針となる第5次阿南市総合計画「しあわせ阿南2020」につきましては、基本構想において、全ての世代の人が阿南市というまちを愛し、人々の心が幸せな笑顔であふれる光のまちを目指していくことを理念として、「ひと、まち、心をつなぐ笑顔の光流都市」を将来像に掲げております。そして、この将来像の実現に向けて取り組むべき主要な施策等を示した前期基本計画が平成27年度で終期を迎えることに伴い、平成28年度から平成32年度までの5年間の後期基本計画を平成27年度に策定することになりました。策定に当たりましては、前期5年間の検証を行った上で、同時期に策定することとなる阿南市まち・ひと・しごと創生、人口ビジョン及び総合戦略と一体感を持って施策の充実を図ってまいりたいと考えておりますので、議員各位におかれましても格別の御協力を賜りますようお願いいたします。 次に、高齢者福祉計画及び介護保険事業計画についてでありますが、平成27年度から平成29年度までを計画期間とする高齢者福祉計画と第6期介護保険事業計画を策定するため、本年度におきまして、計画策定審議会を3回開催し、その内容について御審議いただいたところでございます。この計画では、高齢者が住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、医療、介護、介護予防、住まい及び自立した日常生活の支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を目標として、今後3カ年の具体的な施策を定めており、計画に基づく各施策を着実に進めてまいる所存でございます。 なお、本計画に基づく介護保険料につきましては、昨今の高齢者を取り巻く社会情勢に配慮し、被保険者の負担を軽減するため、本市が独自の施策として平成18年度以降9年間講じてきた一般会計からの繰り入れを、平成27年度からの3年間につきましても継続し、保険料の上昇を極力抑えたいと考えております。 次に、阿南市障害者基本計画及び第4期阿南市障害福祉計画についてでありますが、阿南市障害者基本計画は、平成27年度から平成32年度までの6年を期間とし、障害者の施策全般の方向性を示す基本的な計画です。また、第4期阿南市障害福祉計画は、平成27年度から平成29年度までの3年間における障害福祉サービス等の事業について、具体的な内容と見込み値を定める実施計画となります。この計画策定に当たっては、市内の障害者1,000名の方を対象にアンケート調査を実施し、また、障害者団体、社会福祉施設関係者などの学識経験者で構成する策定委員会を3回開催し、計画案に対しての御意見、御要望等をいただきました。さらに、パブリックコメントを実施し、広く市民の方からの御意見を取り入れた計画となっております。 本計画の実施により、阿南市総合計画の方針にもうたわれている障害のある方々が地域で安心して暮らせる社会の実現を目指すとともに、障害の有無にかかわらず共生できる地域社会の構築を目指し、障害者福祉に関する各種施策を進めてまいる所存であります。 次に、大正9年の第1回調査以来、国の最も基本的で重要な統計調査として、5年ごとに実施されております国勢調査についてでございます。 このたび平成27年に実施する国勢調査は20回目に当たり、統計法に定める基幹統計調査として、同法第5条第2項の規定に基づいて実施する人及び世帯に関する全数調査で、国内の人口、世帯の実態を把握し、国及び地方公共団体の各種行政施策はもとより、企業、団体その他各方面に供されております。また、国勢調査による地域別の人口や産業別就業者数などの統計は、客観的なデータに基づく公正な行政を行うために、衆議院小選挙区の画定、地方交付税の算定、過疎地域の要件など、多くの法令にその利用が規定されており、我が国の行政運営の基礎をなす情報基盤としての役割を担うものでございます。 このことから、本市といたしましては、迅速かつ正確な統計事務処理に努めるとともに、指導員及び調査員の選考、配置を初め、指導員及び調査員への調査実施上の指導や調査書類の審査など万全を期してまいります。 次に、合併10周年記念事業についてでございます。 平成27年度は、旧阿南市と那賀川町及び羽ノ浦町との合併から10年を迎えます。本市は、この合併により人口規模の拡大と人口構成の改善を図ることができました。このことは、本市の産業力、地域経済力と相まって、名実ともに徳島県第2位の都市、そして県南地域、あるいは高知県東部を含む四国東南エリアの中核都市としての存在感を増す要因にもなったと考えております。さらに、本市の産業力を維持するための労働力の確保、市全体でのまちの活性化、大型プロジェクト事業の実現、社会保障制度の維持など、さまざまな分野で好影響を与えるきっかけにもなりました。 こうしたことから、新市10年の歩みが確かなものであったことを再確認し、今まで以上に市民の皆さんと手を携えて、夢と希望に満ちたまちづくりが進められるよう、合併節目の平成28年3月20日に記念式典をとり行いたいと考えております。また、式典に先立ち、記念事業といたしまして、本市の未来を託す小学校児童による子ども議会や地元新聞社との共同事業開催などを予定いたしておりますが、なお市民の皆さんと一緒になって本市の将来像を描くことができる記念事業の開催について、今後、検討してまいりたいと考えております。 次に、(仮称)阿南中央医療センターの基本計画についてであります。 昨年4月に作成いたしました基本構想に基づき、阿南共栄病院や阿南医師会中央病院の医師や職員も参画した事業部、診療部、施設整備部、地域連携部の4つのプロジェクトチームの意見を集約し、徳島県厚生農業協同組合連合会、阿南市医師会及び本市の3者で構成する医療センター設立委員会や作業部会で、検討協議を重ねて基本計画を取りまとめました。基本計画には、医療センターの基本理念、基本方針を初め、主要機能、診療科目、病床規模、外来や入院、救急など25の部門別機能と規模、さらには施設整備計画や事業計画などを明記しております。 まず、基本理念、基本方針は、両病院の現行の理念や方針にこだわらず、新しい病院及び市民病院的な病院づくりの観点から決めております。また、主要機能については、これまで両病院が果たしてきた役割や機能を充実、発展させることで、県南部地域における中核医療センターとして、地域住民の信頼に応える医療体制の構築を図るとともに、本市や阿南市医師会会員の診療施設や介護福祉施設等との連携により、地域完結型医療体制の実現を目指します。 さらに、本市が提言しました周産期医療や小児医療の充実も盛り込まれており、医療センターは安心して子供を産み育てる環境づくりに大きな役割を果たすものと考えております。 次に、診療科目については、新設、再編、統合により29の診療科目を、病床規模は、医療センターの診療科目や将来の入院患者数などを推計しながら398床を計画しております。また、施設整備計画では、阿南医師会中央病院の既存棟を最大限有効に活用することにより、経費の節減を図るとともに、既存棟の東側に新棟を建設いたします。そして、事業計画では、経営主体となりますJA徳島厚生連は、概算整備事業費として用地取得費、建築工事費、医療機器等の合計で98億円を見込んでおり、今後は基本計画に基づきまして基本設計に取りかかり、実施設計を経まして、平成28年度から建設に着手し、平成29年度内の開院を目指すこととしております。 この基本計画は、その概要を「広報あなん」3月号に掲載するとともに、去る2月3日にはJA徳島厚生連、阿南市医師会及び本市の3者が、医療センター整備に向けて御支援や連携を図らなければならない県及び徳島大学を訪問し、その内容を報告したところであります。 なお、両病院の統合を支援する阿南市地域医療確立対策協議会においては、本年度は10月と2月に県知事への支援要望を、11月と今月、厚生労働省及び財務省等に対し、医療センター整備に必要な財源確保のための要望活動を行っていただいております。 次に、子育て支援についてであります。 国においては、全ての子供たちが笑顔で成長していくため、また、全ての家庭が安心して子育てができ、育てる喜びを感じられるために、本年4月から子ども・子育て支援新制度が始まります。本制度は、必要とする全ての家庭が利用できることを目指す支援の量の拡充と、子供たちがより豊かに育っていけることを目指した支援の質の向上を大きな柱としており、各自治体においては、地域の子育て家庭の状況や子育て支援ニーズをしっかり把握し、さまざまな施設、事業などの支援メニューの中から、地域の実情に見合ったものを計画的に整備、実施するため、新制度の開始から5年間を期間とする子ども・子育て支援事業計画を策定することとしています。 本市では、阿南市子ども・子育て会議において、阿南市子ども・子育て支援事業計画を策定中で、新制度に柔軟に対応できるよう検討、調整を図っておりますが、支援の量の拡充面では、まず認定こども園の新設があります。県下には9園の認定こども園が開設されていますが、そのうち3園が本市にあり、今後、平成29年4月の開設を目指している(仮称)岩脇こどもセンターを含めた認定こども園の新設を初め、病児・病後児保育の受け入れ拡充及び受け入れ施設の新設支援、放課後児童クラブの増設支援などを見込んでおります。 そして、支援の質の向上面では、昨年末に日亜化学工業株式会社様からいただきました寄附金を有効活用し、子育て現場の正規職員の採用及び保育士補助員等の賃金などの処遇改善を計画的に行います。これにより、職場への定着及び質の高い人材の確保及び職員1人が担当する子供の数の改善が図られるものと認識いたしており、延長保育など保育サービスの拡充及び保護者のニーズに柔軟に対応してまいりたいと考えております。 次に、設置に向けて昨年7月から取り組んでまいりました阿南市配偶者暴力相談支援センターを4月1日から市役所内に開設いたします。本センターの市町村での設置は県内で2番目、四国で3番目となり、市民に最も近い行政が主体となって、DV相談やDV被害者への支援をワンストップで行うこととなります。庁内に支援センターを置くことで、関係各課が連携をとり、潜在化したDV被害者の早期発見と適切な助言や対応を迅速に行うことが可能となり、長期化するDV被害者の心のケアにもきめ細かな支援ができるようになると考えております。 また、DV被害者支援は、警察を初めとする関係機関や近隣自治体との連絡・連携が重要となることから、連絡体制を強化するための方策として、阿南・那賀・美波定住自立圏共生ビジョンにおいて、新たに女性支援パートナーシップ事業を実施します。この事業では、女性のための生き方なんでも相談などを通じて、潜在するDV被害者の早期発見を図り、県南部こども女性相談センターとともに、近隣自治体との連携を密にして被害者支援体制の構築に取り組みます。 今後も、DV被害者の心に寄り添う支援を目指し、阿南市からあらゆる暴力の根絶を発信し、全ての人の人権が尊重されるまちづくりに努めてまいります。 次に、北條民雄文学賞の創設についてでございます。 阿南市出身のハンセン病作家北條民雄につきましては、昨年発刊された「阿南市の先覚者たち」で初めて出自を公表したこと、さらに生誕100年となることも重なり、各界で大きな反響が続いています。本年1月には、世界におけるハンセン病患者の差別撤廃に取り組んでいる日本財団と本市が共催して、「文芸でみるハンセン病~川端康成に支えられた作家、北條民雄について語る~」と題したイベントを開催しました。会場となった都内の日本財団ビルには200人の聴衆が集まり、俳優原田大二郎氏による「いのちの初夜」の朗読、作家高山文彦氏の講演、橘町光明寺の浅川雄康住職による四国遍路に隠されたハンセン病者に対する逸話のほか、日本財団の笹川陽平会長、そして私も加わって、さまざまな角度から北條民雄に光を当てる討論を行いました。この模様はインターネットで全世界に配信され、多くの人に民雄の業績や生きざま、そしてハンセン病患者に寄り添ってきた人々を知ってもらうことができました。 本市では現在、文化会館において、川端康成との往復書簡による魂のやりとりなどをパネルで紹介する北條民雄文学特別展を開催中でありますが、さらにハンセン病に対する理解や人権問題としての啓発、そして民雄の作品や業績を顧みることを目的として、北條民雄文学賞を創設したいと考えております。この文学賞は、北條民雄生誕100周年と阿南市合併10周年を記念し、北條民雄もしくはハンセン病をテーマに広く全国から作品を募集し、選考も含めて平成27年度及び平成28年度の2カ年度にわたって行います。応募作品につきましては、本市の人権教育・啓発推進のために活用し、市民がハンセン病について正しい知識を持ち、その思いを阿南市から全国に発信していこうとするものです。こうした活動を展開していくことで、北條民雄の業績を長く顕彰するとともに、ハンセン病に対する差別や偏見の解消につながるものと考えております。 次に、本市が先進的に進めております生物多様性の保全と活用についてであります。 去る2月21日、ひまわり会館において第2回生物多様性フォーラム「未来へつなごう!あなんのごっつい自然」を開催いたしました。当日は、3人の専門家による講演のほか、希少種や固有種など貴重な生物が確認される、豊かな自然が残されている、地域で保全活動が実施されているなど、次世代に引き継ぐべき重要な場所として、伊島、蒲生田、太龍寺近辺、那賀川、桑野川河口域、桑野川上流、出島野鳥園の計6カ所をホットスポットとして公表いたしました。講演の中で特に来場者を驚かせたのは、東邦大学長谷川雅美教授の研究発表で、伊島には本州で見られる8種類の蛇全てが生息する、伊島のヒキガエルは屋久島と並び日本最大級であるなど、かつて陸続きだった伊島に取り残されたり漂着した生物が進化し、今なお生息しているさまは、まさに日本のガラパゴスであると明言されたことでした。 この類いまれな生態系は、離島という限られた環境の中で、人が住むことで持続されてきました。平成27年度からは、阿南工業高等専門学校との新たな連携事業として、公表いたしましたホットスポットの中からまず伊島に焦点を当て、貴重な生物多様性を保全、活用するための具体策を地域の人たちとともに検討してまいりたいと考えております。 また、伊島では、近年、漁業を継ぐ若者のUターンにより人口がふえつつあります。子育ての環境にも適した住居を確保するため、伊島若者定住促進住宅整備事業を立ち上げ、平成27年度には建設予定地の地質調査、住宅の実施設計及び敷地造成工事を行う予定であります。豊かな自然の中で人々が暮らし続けられるよう、生物多様性を軸とした持続可能な地域づくりの構築に取り組んでまいる所存であります。 次に、公共土木施設の災害復旧についてであります。 昨年8月の台風12号及び11号による豪雨により、那賀川、桑野川、福井川流域などで河川が氾濫し、市内一円において家屋の浸水や崖崩れなどの甚大な被害が発生いたしました。道路、橋梁、河川といった公共土木施設につきましても多くの箇所において被害が発生し、このうち国庫負担による災害復旧事業の採択要件に見合う道路4カ所、橋梁2カ所、河川12カ所の18カ所につきまして、災害復旧事業に提案し、昨年10月下旬の災害査定におきまして採択をいただきました。その後、12月議会で補正予算をお願いいたしまして、発注準備の整った箇所を1月中旬から順次入札に付し、鋭意復旧工事に取り組んでいるところでございます。 また、加茂谷地区の那賀川にかかる市道山路深瀬線の中央橋の復旧につきましては、橋桁や橋脚が流失し、残った部分も一部下流側に変位するなど、被害額も大きい大規模な被災であったため、年度内完成は見込めませんが、小中学生の通学路であり、地域住民の皆様にとりましてはなくてはならない大切な生活道路でありますことから、一日も早い完成を目指して取り組んでまいります。 今後におきましても、市管理の道路、河川等の公共土木施設の適切な維持管理に努めるとともに、崖崩れ対策につきましては、県単独急傾斜地崩壊対策事業予算の大幅な拡充を、引き続き県に対しまして積極的に要望してまいりたいと考えております。 また、国直轄の河川事業につきましては、台風11号により那賀川の無堤箇所で甚大な浸水被害が発生したことから、国土交通省、財務省等に対しまして、早急な対策を講じるよう強く要望してまいりました。その結果、加茂地区が全国5カ所の一つとして新規事業箇所に選ばれ、現在、都道府県等への意見聴取など採択評価の手続が進められております。この新しい床上浸水対策特別事業は、河川災害で生活復帰に多大な労力や経済的、身体的に大きな負担を及ぼす床上浸水が頻発している地域の河川を対象に、おおむね5カ年で災害防止を完成させるべく重点的、緊急的かつ総合的な対応を図るものであります。 次に、防災対策についてでございます。 まず、防災行政無線のデジタル化工事につきましては、新庁舎高層部完成に伴い、先月、防災行政無線の親機等を3階防災対策課へ移設いたしました。また、屋上には、新たに音量、音質ともに明瞭で伝達能力にすぐれた防災情報拡声用長距離伝達スピーカー(ホーンアレイスピーカー)を四方角に設置し、広範囲にわたり遠くまでクリアに音を伝えることが可能となっております。これで、平成24年度から進めてまいりました防災行政無線のデジタル化工事が完成し、全面的に運用する運びとなりました。新しい防災行政無線設備は、J-ALERTとの連動、ケーブルテレビテロップ挿入、電話応答サービス、緊急速報メール、防災情報等のメール配信サービスなどの多種多様な機能を付加しており、今後ともさらなる情報伝達の充実に努めてまいりたいと考えております。 次に、平成25年度、平成26年度と進めてまいりました消防救急無線のデジタル化整備事業も、本年3月下旬の明神山前進基地局竣工で事業が完了します。この事業は、アナログ方式の無線をデジタル方式の無線に変更するもので、国の補助事業により全国各地の消防で整備が進んでおります。 消防本部では、平成26年当初に整備を終えた消防本部基地局より仮運用を始めておりましたが、このたびの明神山前進基地局の完成により、本市のほぼ全域で消防本部と災害現場の消防車や救急車とのデジタル無線通信が可能となり、災害情報が速やかに活用されることで消防救急体制が強化されます。また、消防本部では、解体される市役所旧庁舎を有効利用した震災対応の救出救助訓練を4月初旬に予定しております。地震の発生で倒壊した建物に閉じ込められた要救助者を救出、救助することを想定した訓練で、徳島県南部地域の消防本部や徳島県警察本部との合同訓練も計画しております。 今後も、発生する各種災害から市民の皆様の生命と財産を守り、被害の軽減を図るために、装備を充実させるとともに訓練を重ねてまいります。 次に、南海トラフ巨大地震に備えた避難対策についてでございますが、市内14公民館に防災倉庫の設置と折り畳み式リヤカーの配備や資機材の備蓄を行い、避難所の機能強化を図っております。また、避難場所の確保につきましては、地震・津波災害対策として、平成21年度から着手しました橘地区、那賀川町豊香野地区、津乃峰地区の防災公園が平成27年度内にすべて完成いたしますと、市内の避難収容可能人数を新たに約7,000人確保することができることとなります。 さらに、平成27年度から富岡東部地区防災公園と那賀川町工地地区におきまして避難施設の計画に取り組みます。平常時は地元の皆様に憩いの場として親しまれ、かつ地震発災時には避難場所として確実に機能できるように、地元の皆様の御要望を織り込みながら計画してまいりたいと考えております。 次に、産業振興の分野でございますが、新聞等でも報道されましたとおり、このたび辰巳工業団地に立地しておりますクラボウ徳島工場敷地内にバイオマス発電所が建設される運びとなりました。現在、基礎土木工事が行われており、順調にまいりますと、来年4月からは6,200キロワットの発電が可能な発電所が稼働いたします。木質チップを原料とするバイオマス発電は、間伐材を有効利用したいわゆる再生可能エネルギー発電であり、阿南市が推進しております環境負荷の少ない新エネルギー導入に大いに貢献していただけるものと期待しており、今後、県及び関係各位と連携しながら、進捗状況を見守ってまいりたいと存じます。 次に、橘港公共用地について御報告をいたします。 橘港公共用地は、橘湾石炭火力発電所の立地と相まって、県南の地域振興及び地域環境の整備を図ることを目的として、平成7年に計画が策定され、平成8年から県が埋立工事に着手してまいりましたが、このたび平成26年度中に、中央部分の多目的広場(ソフトボール場)1面、管理棟1棟のほか、駐車場の一部が完成する運びとなりました。完成する施設の今後の管理や運営につきまして、市担当部署と県との間で実務協議を鋭意進めているところでございます。 次に、野球のまち阿南の今後の取り組みでございますが、まず第87回選抜高校野球大会に出場いたします福井県の敦賀気比高校が3月8日から11日まで、長野県の松商学園高校が3月14日から18日まで、JAアグリあなんスタジアムで合宿を行います。北信越地区の甲子園出場校が本市で合宿を行うのは今回で4回目となり、春の甲子園大会の直前合宿地としての誘致活動が着実に実を結んでいるものと実感いたしております。また、8月21日には東京六大学野球のオールスターゲームを行います。東京でしか観戦できないレベルの高い野球を本市で開催することは、野球のまちをPRする絶好の機会でありまして、翌日には六大学の選手がコーチとなり、高校球児を対象にした野球教室も行われます。さらに、9月6日には、中国四国身体障害者野球大会を県下で初めて開催いたします。これは、身体障害者野球で活躍中の選手から、野球のまちを推進している本市で開催してほしいという依頼から実現に至ったもので、本市も野球を通して身体障害者の自立支援をサポートできるものと考えております。加えて、11月には第1回全県500歳野球大会を開催します。この大会は、プレーする選手の年齢合計を500歳以上とするもので、高齢者の健康増進を図るため全国に呼びかけて発展させてまいりたいと考えております。 さて、本年、待望の屋内多目的施設が完成いたします。この施設は、人工芝グラウンド、投球練習場、会議室等合わせて約2,200平方メートルの面積を誇り、屋内練習場としては県下最大規模となります。野球の合宿を初め、フットサル等の競技や各種イベント、防災活動など、天候に左右されることなく多目的な利用が可能となり、野球によるまちづくりの取り組みもさらに広がるものと期待を寄せているところでございます。 次に、水道事業の民間委託業務拡大についてでございます。 業務課では、昨今の厳しい経済状況を踏まえ、行財政改革の一つの手法として民間活力の導入を図るべきであるとの認識のもとに、平成24年10月から水道料金徴収等業務の民間委託を実施中であり、現年度分、過年度分とも徴収の実績につきましては当初の目標数値を達成しております。また、現在の職員7名のうち4名が地元採用されており、雇用創出の面でも本市に貢献しておりますとともに、日々の電話や窓口での親切丁寧な応対が御好評をいただいているところでございます。平成27年3月までの委託期間が間もなく終了を迎えますが、過去約2年半の実績を踏まえ、4月からは新たに検針業務や調定、更正業務、還付、充当業務、水道の開閉栓業務等も加え、民間委託業務の内容を拡大し、より効率的な水道事業運営を図る所存でございます。 続きまして、今議会に提出させていただきました議案につきまして御説明申し上げます。 今回提出させていただきました案件は、条例案10件、平成26年度補正予算案4件、平成27年度当初予算案17件、その他の案件1件の計32件及び報告3件であります。 ただいまからその概要と提案理由の御説明を申し上げます。 第1号議案 定年前に退職する意思を有する職員の募集及び認定に関する条例の制定につきましては、国家公務員退職手当法の改正により、早期退職者の募集及び認定の制度が導入されたことに伴い、地方公務員もこれに準じて早期退職募集制度を整備する必要があるため、条例を制定しようとするものであります。 第2号議案 阿南市立幼稚園条例の制定につきましては、平成27年4月1日に子ども・子育て支援法の一部が施行されることに伴い、阿南市立幼稚園設置条例、阿南市立幼稚園子育て支援保育実施条例、阿南市立幼稚園の授業料及び子育て支援保育料徴収条例を整理し、阿南市立幼稚園設置条例の全部を改正し、阿南市立幼稚園の管理運営等について関係規定の整備をする必要があるため、条例を制定しようとするものであります。 第3号議案 介護保険法に基づき地域包括支援センターの設置者が遵守すべき基準に関する条例の制定につきましては、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律による改正後の介護保険法第115条の46第4項の規定により、地域包括支援センターの設置者が遵守すべき基準を市町村で定める必要があるため、条例を制定しようとするものであります。 第4号議案 阿南市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に係る基準等に関する条例の制定につきましては、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律による改正後の介護保険法第59条第1項第1号、第115条の22第2項第1号並びに第115条の24第1項及び第2項の規定により、指定介護予防支援事業者の指定に関する基準、指定介護予防支援に関する基準及び基準該当介護予防支援に関する基準を市町村の条例で定める必要があるため、条例を制定しようとするものであります。 第5号議案 南部健康運動公園内の県有及び市有公園施設等に関する条例の制定につきましては、徳島県南部健康運動公園内に、都市公園法第5条の規定に基づき、県の許可により屋根つき多目的広場及びその備品を設置し、既存の県の設置に係る有料の公園施設及びその備品とあわせて、同条の規定に基づく県の許可によりこれらの管理を行うこと等に伴い、関係規定を整備する必要があるため、条例を制定しようとするものであります。 第6号議案 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行により、教育委員会委員長と一般職としての教育長が廃止され、これらを一本化した特別職としての教育長が設置されることに伴い、関係規定の整理等を図る必要があるため、条例の改正をしようとするものであります。 第7号議案 阿南市行政手続条例の一部改正につきましては、行政手続法の一部が改正されることに伴い、関係規定について所要の改正を行う必要があるため、条例を改正しようとするものであります。 第8号議案 阿南市職員の給与に関する条例の一部改正につきましては、人事院勧告に基づき、本年4月1日より地域手当が支給されることに伴い、給与の減額及び時間外勤務手当等の各種手当について所要の改正を行う必要があるため、条例を改正しようとするものであります。 第9号議案 阿南市手数料条例の一部改正につきましては、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律の一部が改正され、その題名が鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律と改められることに伴い、関係規定について所要の改正を行う必要があるため、条例の改正をしようとするものであります。 第10号議案 阿南市介護保険条例の一部改正につきましては、第6期介護保険財政運営期間における保険料率及び地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律により創設された介護予防・日常生活支援総合事業等の実施を猶予する期間を定めるため、関係規定について所要の改正を行う必要があるため、条例の改正をしようとするものであります。 第11号議案 平成26年度阿南市一般会計補正予算(第7号)につきましては、国、県の補助金の確定、変更や、経済対策を柱とする平成26年度の国の補正予算の成立に伴う地域住民生活等緊急支援のための交付金によるプレミアムつき地域商品券発行などの地域消費喚起・生活支援型及び地方創生先行型の各種事業並びに青年就農給付金事業費補助金事業を計上するとともに、県営事業負担金、基金利子の積み立てや、国民健康保険事業、羽ノ浦農業集落排水事業特別会計への繰出金など、事務事業を執行する上での必要額を補正するもので、歳入歳出それぞれ6億770万円を追加し、予算総額を372億4,450万円にしようとするものであります。 第12号議案 平成26年度阿南市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入については、療養給付費等負担金等の国庫支出金、県財政調整交付金、一般会計からの繰入金を財源とし、歳出では保険給付費の増額をしようとするもので、歳入歳出それぞれ3億5,000万円を追加し、予算の総額を89億8,000万円にしようとするものであります。 第13号議案 平成26年度阿南市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、現在実施中の富岡雨水ポンプ場長寿命化事業及び新庁舎汚水ます設置工事等について、事業の進捗状況から完成が翌年度となるため、平成27年度に繰り越して使用することができる経費を2,400万円と定めるものであります。 第14号議案 平成26年度阿南市春日野地域下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、春日野地域下水道調査・検討事業について業務委託し、種別の検討を行っておりましたが、検討課題が多く、引き続き検討を要するため、契約期間を延長し、平成27年度に繰り越して使用することができる経費を300万円と定めるものでございます。 第15号議案 平成27年度阿南市一般会計予算につきましては、第5次阿南市総合計画の基本理念に沿って、市民の皆様が生き生きと輝き、安全で安心に暮らすことができる幸せなまちづくりを推進するため、市民生活に密着した事業の各種実現に向け、施策の優先順位の厳しい選択と予算配分の重点化、効率化を基本に予算総額を326億8,000万円とし、前年度当初比で5.7%の減としております。 第16号議案 平成27年度阿南市国民健康保険事業特別会計予算につきましては、歳入では国民健康保険税14億8,520万円、国庫支出金20億419万円、前期高齢者交付金21億8,769万3,000円、共同事業交付金25億726万9,000円等を計上し、歳出では保険給付費56億9,446万3,000円、後期高齢者支援金等9億6,885万円、共同事業拠出金25億727万4,000円等を計上しており、予算総額を98億800万円とし、前年度当初比で20.9%の増としております。 第17号議案 平成27年度阿南市加茂谷診療所事業特別会計予算及び第18号議案 平成27年度阿南市伊島診療所事業特別会計予算につきましては、両会計とも診療所の事業運営に必要な年間の経費を計上したものであり、予算総額は加茂谷診療所が9,200万円で、前年度当初比では3.2%の減となり、伊島診療所は1,800万円の計上で前年度当初と同額としております。 第19号議案 平成27年度阿南市加茂谷財産区運営事業特別会計予算及び第20号議案 平成27年度阿南市伊島財産区運営事業特別会計予算につきましては、両会計とも前年度の繰越金を主な財源として財産区の管理運営経費を計上したもので、予算総額は加茂谷財産区は36万4,000円で前年度当初と同額としており、伊島財産区は168万9,000円の計上で、前年度当初比では3.5%の増としております。 第21号議案 平成27年度阿南市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算につきましては、長期債の償還費及び債権確保等に係る法的措置に要する経費等として、予算総額を2,134万円とし、前年度当初比では27.1%の減としております。 第22号議案 平成27年度阿南市公共下水道事業特別会計予算につきましては、歳入では受益者負担金、下水道使用料、国庫補助金及び下水道債等を計上し、歳出では汚水管渠築造工事費、富岡浄化センター維持管理業務委託費、下水道の普及を促進するための公共下水道普及促進助成金及び雨水対策として富岡雨水ポンプ場の運転管理費等を計上し、予算総額を8億1,420万円とし、前年度当初比で41.7%の増としております。 第23号議案 平成27年度阿南市介護保険事業特別会計予算につきましては、第6期事業計画に沿った予算編成としておりまして、歳入の主なものでは国県支出金29億4,974万円、支払基金交付金20億4,980万4,000円、繰入金では保険料負担調整分1億8,000万円を含め13億1,714万7,000円、第1号被保険者の保険料は12億9,200万6,000円を見込んでおります。 歳出では、保険給付費で72億8,700万円、地域支援事業費1億2,767万9,000円等を計上して、予算総額を76億1,500万円とし、前年度当初比で1.8%の増としております。 第24号議案 平成27年度阿南市伊島地区生活排水処理事業特別会計予算につきましては、歳入では施設使用料、繰越金等を財源に、歳出では施設維持管理費などを計上して、予算総額を775万円とし、前年度当初比で7.6%の増としております。 第25号議案 平成27年度阿南市学校給食事業特別会計予算につきましては、歳入では学校給食徴収金を主な財源に、歳出では賄い材料費等を計上して、予算総額を4億300万円とし、前年度当初比で2.4%の減としております。 第26号議案 平成27年度阿南市奨学資金貸付事業特別会計予算につきましては、継続貸付分及び新規貸付予定分を見込み、奨学金制度の充実を図ることから、予算総額を1,969万円とし、前年度当初比で0.6%の増としております。 第27号議案 平成27年度阿南市春日野地域下水道事業特別会計予算につきましては、歳入では施設使用料等を財源に、歳出では施設維持管理費などを計上して、予算総額を3,872万円とし、前年度当初比で6.7%の減としております。 第28号議案 平成27年度阿南市羽ノ浦農業集落排水事業特別会計予算につきましては、歳入では施設使用料、一般会計繰入金、下水道事業債等を財源に、歳出では農業集落排水機能強化対策事業の活用による施設改修工事費、施設維持管理費及び長期債の償還費を計上して、予算総額を1億9,440万円とし、前年度当初比で50.3%の増としております。 第29号議案 平成27年度阿南市豊香野地区生活排水処理事業特別会計予算につきましては、歳入では施設使用料、一般会計繰入金等を財源に、歳出では施設維持管理費等を計上して、予算総額を460万円とし、前年度当初比で2.1%の減としております。 第30号議案 平成27年度阿南市後期高齢者医療特別会計予算につきましては、広域連合が賦課する保険料の徴収は市町村の事務とされており、被保険者から徴収する保険料に係る経費が主なものであります。歳入では、後期高齢者医療保険料6億1,667万円、一般会計からの繰入金は保険基盤安定分等で3億1,508万円を見込んでおります。歳出では、徴収した保険料等を広域連合へ納付することから納付金9億670万8,000円を計上し、保険料徴収等に係る事務費と合わせて予算総額を9億5,400万円とし、前年度当初比で4.8%の減としております。 第31号議案 平成27年度阿南市水道事業会計予算につきましては、水道の給水能力の維持向上と水道事業経営の健全性を確保するため、収益的収支については収入で15億4,914万6,000円を見込み、支出で15億4,208万7,000円を計上しております。また、老朽管の布設がえ事業等建設改良事業実施に関する資本的収支については、収入で7億7,368万2,000円、支出で13億5,780万円を計上しております。 第32号議案 指定管理者の指定につきましては、阿南市情報通信基盤施設は、平成22年4月1日から株式会社ケーブルテレビあなんと徳島県南メディアネットワーク株式会社の市内民間ケーブルテレビ会社2社に、指定管理者制度によりまして管理運営を委任しておりましたが、平成27年3月31日で5年の指定期間が終了いたしますので、新たに平成27年4月1日から平成32年3月31日までの指定管理者を指定することについて、地方自治法の規定により議会の議決を求めるものであります。 報告第1号及び報告第2号 損害賠償の額の決定及び和解に係る専決処分の報告につきましては、報告第1号が交通事故、報告第2号は道路管理上の瑕疵に基づく事故によるもので、それぞれ損害賠償の額を決定し、相手方と和解することについて専決処分をいたしましたので、地方自治法の規定により議会に報告するものであります。 報告第3号 阿南市土地開発公社の経営状況の報告につきましては、平成27事業年度事業計画及び資金計画について、地方自治法の規定により議会に報告するものであります。 なお、任期満了に伴う監査委員の選任並びに人権擁護委員の候補者の推薦につきましては、後日追加提案させていただくことにしておりますので、御了承賜りたいと存じます。 以上、御提案いたしました議案並びに報告の概要について御説明申し上げましたが、説明不十分な点も多いかと存じますので、今後の御審議を通じまして御説明並びに御質問にお答え申し上げたいと存じます。何とぞ十分な御審議を賜り、原案どおり御承認賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明にかえる次第であります。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(横田守弘議員) 以上で提案理由の説明が終了いたしました。 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 次回は11日に会議を開き、市政に対する一般質問を行います。御協力よろしくお願いいたします。   ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝    散会 午前11時29分...